TOBATA OTANIEN NEWSLETTER
今月の特集
創刊号をお届けします。ケアマネジャー・看護師のみなさまの現場で、今日から使える見守りのヒントを、毎月お届けしていきます。
GREETING
はじめまして。戸畑大谷園で健康コラムの執筆・監修を担当します、理学療法士・鍼灸師の村田 幸俊です。この『戸畑大谷園通信』を、今月から毎月お届けします。
私はこれまで、たくさんのご利用者やご家族、そして現場で支えるケアマネジャーさん・看護師さんの姿から、多くのことを学ばせていただきました。そのなかで感じてきたのは、「もう少し早く気づけていたら」「この情報が現場で共有できていたら」という場面が、決して少なくないということです。
その大切な気づきを、リハビリ(体の動き・機能の評価)と東洋医学(体調の巡り)の両方の視点から、少しでも後押しできれば——そう考えて、この通信を始めました。
毎月、季節や現場の困りごとに合わせて、「今日から使える見守りのヒント」をまとめます。専門用語はできるだけかみくだき、ご家族への説明や申し送りにそのまま使える形を心がけます。気になるテーマやご要望は、ぜひ裏面のQRからお寄せください。みなさまと一緒に、この通信を育てていけたら嬉しいです。
PROFILE
執筆・監修
村田 幸俊 むらた ゆきとし
理学療法士=体の動き・機能を評価してリハビリを行う国家資格。鍼灸師=東洋医学にもとづき体調を整える国家資格。二つの視点を併せ持ちます。
理学療法士は「動き・機能」を、鍼灸師は「体調の巡り」を診ます。二つの資格を併せ持つからこそ、片方では見落としがちな原因まで見立て、対応の幅が広がります。両面から、その方に合ったケアのご相談を園の中でお受けします。
特集:室内で起こる熱中症の見守り ①
年齢を重ねると、暑さや喉の渇きを感じる感覚がゆるやかになり、体温の調節にも時間がかかりやすくなります。ご本人が「まだ暑くない」と感じていても、室内の気温や湿度が高いと、体に熱がこもることがあります。電気代を気にしてエアコンを控えることも、リスクの一つと言われています。
※ 水分・塩分の制限がある方は、主治医の指示を優先してください。
東洋医学では、夏は「気(エネルギー)」を消耗しやすい季節と考えることがあります。無理に動かさず、朝夕の涼しい時間帯に、座ったままの足首の運動や深呼吸で、無理のない範囲で体を動かすきっかけを。
特集:室内で起こる熱中症の見守り ②
迷ったら、ためらわず119番または救急相談へ。意識がはっきりしない時は、無理に飲ませないでください。
「“暑くない”と感じても、お部屋が暑いと体に熱がこもることがあります。エアコンは我慢せず使いましょう。飲み物はそばに置いて、こまめに一口を。」
※ 痛みや気分の悪さがあれば中止。持病のある方は主治医の指示を優先してください。
Q. エアコンを嫌がる方には?
A. 「寒すぎない設定」から始め、扇風機と併用して空気を動かすと受け入れやすくなります。設定温度を下げすぎず、風が直接当たらない向きに。体調の変化があるときは主治医にご相談を。
ご利用者のことで気になる時は
むくみが続く・歩行が不安・夏で活動量が落ちた・セルフケアが続かない――そんな「気になる」を見かけたら、戸畑大谷園の理学療法士・鍼灸師として、体の状態を一緒に確認します。ちょっとした体の見方や、声かけ・介助のコツも、どうぞお気軽にご相談ください。ご家族・看護師・ケアマネのみなさまと連携しながら進めます。
「暑い時期に、水分の声かけをご家族と続けたところ、ご本人から“前より食欲が戻った気がする”との声がありました。」
※ 個人の感想です。効果を保証するものではありません。体調には個人差があります。
取り上げてほしいテーマや、日ごろの疑問を、上のQR(または戸畑大谷園)へお寄せください。いただいた声は次号以降でお答えします。みなさまと一緒に育てていく通信です。