A4・全6ページ(冊子)。印刷=A4/両面/等倍。表紙→ごあいさつ→ご紹介→特集①→特集②→裏表紙。
戸畑
大谷園

TOBATA OTANIEN NEWSLETTER

戸畑大谷園通信

創刊号
2026年 7月
発行:戸畑大谷園
健康見守りコラム

今月の特集

「暑くない」でも油断せず
室内で起こる熱中症の見守り

夏の室内での見守り
今号のポイント 1. 室内でも熱中症は起こる
2. 見逃さない“3つのサイン”
3. 涼しく過ごす工夫と、受診の目安

創刊号をお届けします。ケアマネジャー・看護師のみなさまの現場で、今日から使える見守りのヒントを、毎月お届けしていきます。

村田幸俊
監修:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)
ケアマネジャー・看護師のみなさまへ / 発行:戸畑大谷園
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GREETING

創刊のごあいさつ ― この通信を始めた理由

はじめまして。戸畑大谷園で健康コラムの執筆・監修を担当します、理学療法士・鍼灸師の村田 幸俊です。この『戸畑大谷園通信』を、今月から毎月お届けします。

私はこれまで、たくさんのご利用者やご家族、そして現場で支えるケアマネジャーさん・看護師さんの姿から、多くのことを学ばせていただきました。そのなかで感じてきたのは、「もう少し早く気づけていたら」「この情報が現場で共有できていたら」という場面が、決して少なくないということです。

体の小さな変化に、いちばん早く気づくのは、毎日そばで支えるみなさまです。

その大切な気づきを、リハビリ(体の動き・機能の評価)と東洋医学(体調の巡り)の両方の視点から、少しでも後押しできれば——そう考えて、この通信を始めました。

水分をとって夏を元気に
むずかしい言葉は避けて、そのまま声かけ・申し送りに使える形で。

毎月、季節や現場の困りごとに合わせて、「今日から使える見守りのヒント」をまとめます。専門用語はできるだけかみくだき、ご家族への説明や申し送りにそのまま使える形を心がけます。気になるテーマやご要望は、ぜひ裏面のQRからお寄せください。みなさまと一緒に、この通信を育てていけたら嬉しいです。

戸畑大谷園 健康コラム 執筆・監修
村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)
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PROFILE

執筆・監修者のご紹介

村田幸俊

執筆・監修

村田 幸俊 むらた ゆきとし

理学療法士鍼灸師

理学療法士=体の動き・機能を評価してリハビリを行う国家資格。鍼灸師=東洋医学にもとづき体調を整える国家資格。二つの視点を併せ持ちます。

「住み慣れた暮らしを、一日でも長く」。そのために、西洋医学のリハビリと予防の鍼灸——二つの知識を現場のみなさまへ届けていく。それが、この通信で私が大切にしたいことです。
おもな資格・活動
  • 理学療法士・鍼灸師(国家資格)
  • 訪問鍼灸Move 院長/Move fit戸畑 代表
  • 北九州市鍼灸マッサージ師会 広報部長
  • MOVEリハビリテーション研究会 運営(理学療法士・作業療法士向け講習会)
  • 北九州市内で医療・介護分野の研究会・交流会を複数主催
大切にしていること
  • 評価にもとづくケア:思い込みでなく、体の状態を見てから提案する
  • おひとりお一人に合わせる:生活・持病・ご希望に合わせて無理なく
  • 多職種で連携する:主治医・看護師・ケアマネのみなさまと一緒に
こんなご相談を受けています
足や体のむくみ
痛み・体の動かしにくさ
歩行の不安・転倒予防
関節のこわばり・可動域
夏など季節での活動量低下
セルフケアが続かない
二つの資格だからできること

理学療法士は「動き・機能」を、鍼灸師は「体調の巡り」を診ます。二つの資格を併せ持つからこそ、片方では見落としがちな原因まで見立て、対応の幅が広がります。両面から、その方に合ったケアのご相談を園の中でお受けします。

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特集:室内で起こる熱中症の見守り ①

なぜ「室内」で起こりやすいのか

年齢を重ねると、暑さや喉の渇きを感じる感覚がゆるやかになり、体温の調節にも時間がかかりやすくなります。ご本人が「まだ暑くない」と感じていても、室内の気温や湿度が高いと、体に熱がこもることがあります。電気代を気にしてエアコンを控えることも、リスクの一つと言われています。

熱中症の救急搬送 ― 発生場所は「住居」が最多(約4割)
住居(自宅など)39.9%
道路16.6%
公衆(屋外)12.8%
仕事場10.2%
公衆(屋内)8.2%
高齢者(65歳以上)が搬送者の 54.9%。/出典:総務省消防庁「令和5年 熱中症による救急搬送状況」(5〜9月)
現場で見る3つのサイン
  • 顔が赤い・体や脇の下が熱い/急に汗が止まった
  • 「だるい」「頭が重い」「食欲がない」といういつもと違う訴え
  • 受け答えがぼんやり・ふらつきがある

室内でできる予防のひと工夫

ワンポイント
  • 室温は28度を目安に、湿度・体調・暑さ指数も見て調整(温湿度計を見える場所に)
  • 「暑くなくても」時間を決めてエアコン・扇風機を使う
水分・塩分のとり方の目安
  • のどが渇く前に、少量をこまめに(1回コップ半分ほど)
  • 食事・お茶の時間+起床時・入浴の前後・就寝前の一口
  • 大量の汗のあとは、経口補水液やみそ汁で塩分も補う
  • 冷たい物ばかりは避け、常温の飲み物も取り入れる

※ 水分・塩分の制限がある方は、主治医の指示を優先してください。

リハ・東洋医学からのひと言

東洋医学では、夏は「気(エネルギー)」を消耗しやすい季節と考えることがあります。無理に動かさず、朝夕の涼しい時間帯に、座ったままの足首の運動や深呼吸で、無理のない範囲で体を動かすきっかけを。

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特集:室内で起こる熱中症の見守り ②

こんな時は、すぐ救急相談・119番へ
  • 返事がおかしい・意識がもうろうとしている
  • けいれんがある/体が熱いのに汗が出ない
  • 水分がとれない・吐いてしまう

迷ったら、ためらわず119番または救急相談へ。意識がはっきりしない時は、無理に飲ませないでください。

ご家族に伝える一言

「“暑くない”と感じても、お部屋が暑いと体に熱がこもることがあります。エアコンは我慢せず使いましょう。飲み物はそばに置いて、こまめに一口を。」

✂ コピー・切り取って、申し送りや見守りに持ち歩けます 現場で使えるチェック視点
室温・湿度は適切か
エアコンを使えているか
水分がとれているか
尿の回数や色
食事量は保てているか
顔色・汗のかき方
受け答え・活気は普段通りか
ふらつき・転倒の危険

今月のセルフケア(涼しく過ごす工夫)

暑さを避ける小さな工夫
  • 日中はカーテンやすだれで直射日光を遮る
  • 首の後ろ・脇を、タオルで包んだ保冷剤で冷やすと楽になりやすい
  • 起きがけ・入浴の前後・就寝前の一口を習慣に
座ってできる軽い運動(涼しい時間に)
  • 足首の上げ下げ ×10回/肩をゆっくり回す ×5回
  • 吐く息を長く、深呼吸 ×3回

※ 痛みや気分の悪さがあれば中止。持病のある方は主治医の指示を優先してください。

ミニ Q&A

Q. エアコンを嫌がる方には?

A. 「寒すぎない設定」から始め、扇風機と併用して空気を動かすと受け入れやすくなります。設定温度を下げすぎず、風が直接当たらない向きに。体調の変化があるときは主治医にご相談を。

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お問い合わせ / 連携のご案内・コラムへのご要望

ご利用者のことで気になる時は

むくみが続く・歩行が不安・夏で活動量が落ちた・セルフケアが続かない――そんな「気になる」を見かけたら、戸畑大谷園の理学療法士・鍼灸師として、体の状態を一緒に確認します。ちょっとした体の見方や、声かけ・介助のコツも、どうぞお気軽にご相談ください。ご家族・看護師・ケアマネのみなさまと連携しながら進めます。

コラムのご要望 リクエストフォームQR
お問い合わせ・連携のご相談
戸畑大谷園(担当:村田 幸俊)
TEL:093-883-0622
QR=コラムのご要望・取り上げてほしいテーマ受付
現場からの声

「暑い時期に、水分の声かけをご家族と続けたところ、ご本人から“前より食欲が戻った気がする”との声がありました。」

※ 個人の感想です。効果を保証するものではありません。体調には個人差があります。

📮 コラムへのご質問・ご要望を募集しています

取り上げてほしいテーマや、日ごろの疑問を、上のQR(または戸畑大谷園)へお寄せください。いただいた声は次号以降でお答えします。みなさまと一緒に育てていく通信です。

こまめな水分と見守りで夏を元気に
こまめな水分と、まわりの見守りで。この夏を元気に。
戸畑大谷園 特別養護老人ホーム/デイサービス
TEL 093-883-0622
〒804-0032 北九州市戸畑区西大谷1-6-22/発行 戸畑大谷園・2026年7月1日(毎月1日発行)/執筆・監修:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)/次号予告:かくれ脱水の早期発見
既刊:第1号(本号)室内で起こる熱中症の見守り / 第2号 かくれ脱水の早期発見 / 第3号 夏の服薬管理 ※本紙は創刊号のデザイン改訂版です
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